チャップリンの独裁者

(C)Roy Export SAS
第一次世界大戦の末期、トメニア軍陣地で戦ったユダヤ人の床屋は、戦いで負った傷がもとで全ての記憶を失ってしまう。敗戦から数年後、トメニアに政変が起こり、独裁者となったヒンケルはアーリアン民族の世界制覇をめざし、他民族、特にユダヤ人の迫害を行った。迫害される者と迫害する者、立場は異なるが容姿のそっくりなふたりが混迷の世界で数奇な運命を辿る。 チャップリンの最初の完全トーキー作品。最後の演説はどうしても音声で伝えなくてはならないというチャップリンの強い主張によりトーキーが採用された。製作・公開されたのは第二次大戦前夜ながら、ナチス・ドイツとヒトラーを痛烈に風刺しており、興行的には成功したものの政治的理由でアカデミー賞などの栄誉には浴していない。

ShareSNSでシェアしよう!

TOP