樹海のふたり
(C)2013『樹海のふたり』製作委員会
テレビ番組制作会社でフリーディレクターとして働いている竹内と阿部は、自分が撮りたいものと違う、会社から出される仕事への不満から、いつのまにか社内で干された落ちこぼれのディレクターとなっていた。
そんな二人が起死回生の仕事として企画したのが、新聞の記事に出ていた「富士の樹海に入る自殺志願者」たちのドキュメンタリーだった。1ヶ月に及ぶ取材で撮った映像は高視聴率を獲得し、テレビ局も制作会社も彼らが作る続編に大きな期待を持つ。だが、取材で出会った人たちの人生の背景に触れた二人は、生活していくために視聴率を取る番組を作りたい気持ちと、人間としての良心の板挟みになり、次第に自分たちの行動に疑問と葛藤していく。
そんな二人もまた、家族とのさまざまな問題を抱えていた。やがて二人は取材をしていく中で、次第にお互いの気持ちのズレが生じていくが…
映画初主演となるお笑いコンビ「インパルス」の板倉俊之と堤下敦がテレビディレクター役を熱演。