フィッシュ･タンク

労働者階級のアパートの粗暴な隣人たち、昼間から酒を飲む母親、口汚く罵ることを覚えた幼い妹。劣悪な環境で生きる15歳の少女ミアは、彼女自身もやり場のないフラストレーションから、常に周囲とトラブルを起こしている。ダンスだけが、ミアが唯一、自分を表現できる手段だった。 そんなある日、ミアの前に、母親の友人を名乗る男コナーが現れる。コナーは自然と一家に溶け込んで行き、ミアも初めて自分をまともに扱ってくれる大人の男に引かれていく。一方、彼女は「女性ダンサー募集」の広告を見つけ、コナーの応援もあり、挑戦しようと思いつく。 2009年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。