モーテル

デヴィッドとエイミーの夫婦は、幼い息子チャーリーを亡くして以来、愛が冷めきっていて離婚間近。エイミーの両親の結婚記念日を祝う会に出席した深夜の帰り道、車のエンジンがトラブルを起こしてしまう。道沿いのガソリンスタンドは、まだ営業していて、自動車修理工がいたので何とか修理して貰った。道を尋ねてから再び走らせた車は、携帯電話も繋がらない真っ暗な道でついに動かなくなってしまう。電話を借りるために入ったモーテル。メイソンという中年の支配人が、空室があるというので宿泊することにした。通された部屋は、古めかしい壁紙とインテリア。バスルームからは、錆びた汚水が流れ出す。デヴィッドはテレビの横に置いてあるビデオテプを見つけ、何気なく再生してみた。そこには、ホラー映画らしきおぞましい場面が映っていた。男女が捕らえられ、次々と殺害されていく光景。デビッドは、注意深く画面を観るうちにある事実に気づいた。ビデオに収録された幾つもの殺人シーンの撮影現場が、まさに今二人が宿泊している部屋だったのだ。そして、部屋の数ヵ所に設置された隠しカメラを発見する。ビデオの映像は紛れもなく本物の殺人を記録したスナッフ･フィルムであり、デヴィッドらが次の犠牲者となることは疑いない。危険を確信した二人は、モーテルからの脱出を図ろうとするのだが…。