ぐるりのこと。
(C)2008『ぐるりのこと。』プロデューサーズ
靴修理屋を辞め、法廷画家の働き口を見つけたカナオ。編集者の妻翔子は念願の妊娠、日々喜びを噛みしめていたが、その子を流産してしまう。以来、翔子の心は悲しみに囚われたまま。そんな妻に寄り添うしかできないカナオの、けれど精一杯の愛がやがて、夫婦のつづく人生を希望へと導いてゆく。
- 公開日
- 2008年6月7日(土)
- 監督
- 橋口亮輔
- 脚本
- 橋口亮輔
- 原作
- 橋口亮輔
- 撮影
- 上野彰吾
- 音楽
- 北原京子
- 主題歌
- Akeboshi
- 出演
- 木村多江 リリー・フランキー 倍賞美津子 寺島進 安藤玉恵 峯村リエ 温水洋一 山中崇 木村祐一 斉藤洋介 加瀬亮 光石研 田中要次 佐藤二朗 新屋英子 田辺誠一 横山めぐみ 片岡礼子 新井浩文 上田耕一 春海四方 菅原大吉 山中聡 菊池亜希子 江口のりこ 高橋かすみ 志賀廣太郎 八嶋智人 寺田農 柄本明
- 製作年
- 2008
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 140
- INTRODUCTION
- 初めて身ごもった子を亡くした翔子は、しだいに精神の均衡を崩していく。そんな彼女を全身で受け止めようとする夫。少しずつ困難を乗り越えていく、夫婦の10年の軌跡を描いた珠玉のラブストーリー。監督・脚本は、「ハッシュ!」以来6年ぶりにメガホンをとる橋口亮輔。妻の翔子役には「大奥」「スターフィッシュ・ホテル」の木村多江。本作で初主演となる。職を転々とする夫カナオには、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の原作者でもあるリリー・フランキー。慈愛に満ちた役柄を好演している。ほか、倍賞美津子、柄本明、寺田農といったベテランに加え、寺島進、安藤玉恵、八嶋智人ら個性派俳優たちが脇を固めている。
- STORY
- 1993年7月。靴修理屋で働く夫・カナオと結婚した妻の翔子は、子供を授かりたいと願っている。彼女の仕事は、出版社の女性編集者。カナオは、靴修理屋を辞め、今度は法廷画家という仕事に就くという。職を転々とするカナオ。小さな命を宿した翔子。先行き不安だが、彼女には喜びのほうが大きい。1994年2月。寝室の隅には子どもの位牌と飴玉が置かれていた。初めての子どもを亡くした夫婦。その悲しみから、翔子は少しずつ心を病んでいく。一方、ナカオは、法廷で様々な事件を目にする。そんな頃、翔子はカナオに秘密で中絶手術を受けるのだった。すべてはひとりで決めた。しかし、その罪悪感が翔子をさらに追い詰めていく。1994年10月。翔子は仕事を辞め、心療内科に通院している。台風のある日、カナオが家へ急ぐと風雨が吹きこむ真っ暗な部屋で、翔子はびしょ濡れになってたたずんでいた。翔子は取り乱し、カナオを泣きながら何度も強く殴りつける。そんな彼女をカナオはやさしく抱きとめるのだった。
- CASTING
- ●木村多江 1971年3月16日生まれ。東京都出身。97年『MOROCCO』で映画デビュー。主な出演作は、『花とアリス』(04)、『笑の大学』(04)、『電車男』(05)、『大奥』(06)、『スターフィッシュ・ホテル』(07)、『怪談』(07)など。 ●リリー・フランキー 1963年生まれ。福岡県出身。05年、自伝的小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が本屋大賞を受賞。主な著書は、「誰も知らない名言集」、「美女と野球」、「日本のみなさんさようなら」など。 ●倍賞美津子 1946年11月22日生まれ。茨城県出身。主な出演作は、「復讐するは我にあり」(79)、「楢山節考」(83)、「恋文」(85)、「うなぎ」(97)、「東京夜曲」(97)、「星になった少年」(05)など。 ●柄本明 1948年11月3日生まれ。東京都出身。主な出演作は、「カンゾー先生」(98)「花」、「ドッペルゲンガー」、「座頭市」(04)、「油断大敵」「タカダワタル的」、「ニワトリはハダシだ」(05)「嫌われ松子の一生」(06)など。 ●安藤玉恵 1976年8月8日生まれ。東京都出身。主な出演作は、「ゆれる」(06)、「ストロベリーショートケイクス」(06)、「紀子の食卓」(06)「気球クラブ、その後」(06)、「神童」(07)、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(07)、「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」(08)など。
- 配給会社
- ビターズ・エンド