僕がいない場所

母親の愛を渇望しながらも、町の男たちと乱れた生活をしている母親。その姿を嫌う少年クンデルは、一人で生きて行く決意をし、町はずれの川べりに打ち捨てられた艀舟に住みつく。集めたあき缶や屑鉄を売って生活している彼に、町の大人たちは同情的なまなざしを注いでいるが、クンデルは施しを受けようとはしない。そんなある日、一人の少女が彼の前に現れる。艀舟のそばにたたずむ裕福な家の子である彼女も、美しく賢い姉に対する劣等感や、誰にも愛されないと思う気持ちをアルコールで紛らわせていた。幼い心に癒やされない寂しさを抱える二人は、お互いを気遣いあって絆を深めていくが…。
公開日
2007年10月13日(土)
監督
ドロタ・ケンジェジャフスカ
脚本
ドロタ・ケンジェジャフスカ
撮影
アルトゥル・ラインハルト
音楽
マイケル・ナイマン
出演
ピョトル・ヤギェルスキ アグニェシカ・ナ゙ゴジツカ エディタ・ユゴフスカ パヴェウ・ヴィルチャック
製作年
2005
製作国
ポーランド
原題
JESTEM
上映時間
98
INTRODUCTION
孤児院に預けられたクンデル少年は、施設を抜け出し、母親のいる町に帰ってきた。しかし、家では町の男たちと乱れた生活をしている母親の姿があった。絶望したクンデルは、一人で生きていこうと決意するのだった。本作は、母親の愛を渇望する少年の心の叫びを描いた衝撃の問題作である。監督・脚本・編集は、ポーランドが誇る女流監督のドロタ・ケンジェルザヴスカ。彼女の夫でもある『トリスタンとイゾルデ』の撮影を担当した名手アーサー・ラインハルトとともに、自然の光と影を巧みに取り入れた映像美で描きあげている。また、音楽を『ピアノ・レッスン』のマイケル・ナイマンが担当。繊細なピアノの旋律が、孤独な少年の心を浮き彫りにしている。
STORY
母親の愛を渇望しながらも、町の男たちと乱れた生活をしている母親。その姿を嫌う少年クンデルは、一人で生きて行く決意をし、町はずれの川べりに打ち捨てられた艀舟に住みつく。集めたあき缶や屑鉄を売って生活している彼に、町の大人たちは同情的なまなざしを注いでいるが、クンデルは施しを受けようとはしない。そんなある日、一人の少女が彼の前に現れる。艀舟のそばにたたずむ裕福な家の子である彼女も、美しく賢い姉に対する劣等感や、誰にも愛されないと思う気持ちをアルコールで紛らわせていた。幼い心に癒やされない寂しさを抱える二人は、お互いを気遣いあって絆を深めていくが・・・・・
CASTING
●ピョトル・ヤギェルスキ 撮影直前に、小さな町で見つけられ、主役に抜擢された。本作で映画デビューとなる。 ●アグニェシカ・ナゴジツカ 国中でオーディションする中、養護施設で見つけられ、本作で映画デビューとなる。 ●エディタ・ユゴフスカ 1966年2月1日生まれ。ポーランド出身。89年TV「Ucieczka z miejsc ukochanych」で注目される。現在人気TVドラマ「Ucieczka z miejsc ukochanych」に出演中。 ●パヴェウ・ヴィルチャック 1965年7月29日生まれ。ポーランド出身。TVドラマ「Na dobreina zel」に出演。

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