ステップ!ステップ!ステップ!
1994年、情操教育の一環として社交ダンスのプログラムがニューヨークの公立小学校に導入された。スタート時は2校だったが、現在は60校以上が取り入れ、6000人の生徒たちが10週間のコースで学んでいる。コース終了後には、ニューヨーク市のコンテストが行われる。その栄冠を得るのは1校だけである。子供たちは、メレンゲ、ルンバ、タンゴ、フォックストロット、スウィングなどのダンスレッスンを受けるうち、次第にコンテスト優勝という目標に向かってダンスにのめりこんでいく。ワシントンハイツ第115校の生徒はドミニカ移民が多く、97%が貧困家庭という状況。 昨年の大会で惜しくも優勝トロフィーを逃し、今年は新たなメンバーで、念願の優勝を目指す。ブルックリン、ベンソンハースト第112校のビクトリア先生は、子供たちがダンスに親しみを持てるように、笑いをとりながら教えている。トライベッカ第150校では、若いアリソン先生が、生徒を愛するがゆえに大会に出場する代表メンバーを選びたくないと悩む。 負けて泣きじゃくる子や、冷静に分析する子など個性豊かな子供が多い。昨年のチームがセミファイナルまで勝ち残っていて、プレッシャーを感じている。決勝戦に向けて、地区ごとの予選が近づく。 それぞれのチームでは、緊張したり興奮する子もいれば、ダンスを嫌がり辞める子も出てくる。 子供たちは日々の練習と先生との対話の中で、勝ち負けだけでなく、未来の紳士と淑女としての自分を発見していく。
- 公開日
- 2006年3月11日(土)
- 監督
- マリリン・アグレロ
- 脚本
- エイミー・スウェル
- 撮影
- クラウディア・ラシュケ
- 出演
- (ドキュメンタリー)
- 製作年
- 2005
- 製作国
- 米
- 原題
- Mad Hot Ballroom
- 上映時間
- 106
- INTRODUCTION
- 社交ダンスの世界に足を踏み入れた都会っ子たちの成長。それを追った、感動的なドキュメンタリーとして、今や熱いブームを巻き起こしている。各国の映画祭では熱狂的な人気と数々の観客賞を独占。 メディアからも絶賛を浴びたのである。子供たちは社交ダンスをの世界に魅せられ、コンテストでの勝利を目指して奮闘するドキュメンタリー。登場するのは、非営利団体(アメリカン・ボールルーム・シアター)が10年前から始めた、「ダンシング・クラスルーム」という児童育成プログラムに参加した、ニューヨーク・シティの公立小学校に通う5年生の子供たち。このプログラムは、現在、ニューヨーク・シティの60校以上の小学校で、熱心な教師たちが厳しいレッスンを行っている。 この映画はダンスや競技だけでなく、11歳の子供が持つ愉快な無邪気さや葛藤、かわいらしい個性を映し出しているところも大きな魅力。 異性のパートナーと接近し、その目を見つめるようにという指導に、どぎまぎしたり、困ったり。 それでも踊ることの楽しみと喜びを体感してクラスメイトと分かち合い、チャレンジに情熱を傾け始める子供たち。 そんな彼らに愛情を注ぐ教師たちの姿。 わずか9校が勝ち残るコンテストのセミ・ファイナルから決勝戦へとドラマが進むにつれ、見ている方もヒート・アップしていく。監督はインディペンデント映画製作や数々のCMを手掛けてきたマリリン・アレグロ。脚本は連続テレビシリーズ「Mommy Juice」のエイミー・スウェル。編集は『マイ・アーキテクト/ルイス・カーンを探して』(03)でアカデミー賞にノミネートされたサビン・クラエンビュエル。撮影は、アカデミー賞ノミネートされた『ミュージック・オブ・ハート』(99)のクラウディア・ラシュケ=ロビンソンが担当している。
- STORY
- 1994年、情操教育の一環として社交ダンスのプログラムがニューヨークの公立小学校に導入された。スタート時は2校だったが、現在は60校以上が取り入れ、6000人の生徒たちが10週間のコースで学んでいる。コース終了後には、ニューヨーク市のコンテストが行われる。その栄冠を得るのは1校だけである。子供たちは、メレンゲ、ルンバ、タンゴ、フォックストロット、スウィングなどのダンスレッスンを受けるうち、次第にコンテスト優勝という目標に向かってダンスにのめりこんでいく。ワシントンハイツ第115校の生徒はドミニカ移民が多く、97%が貧困家庭という状況。 昨年の大会で惜しくも優勝トロフィーを逃し、今年は新たなメンバーで、念願の優勝を目指す。ブルックリン、ベンソンハースト第112校のビクトリア先生は、子供たちがダンスに親しみを持てるように、笑いをとりながら教えている。トライベッカ第150校では、若いアリソン先生が、生徒を愛するがゆえに大会に出場する代表メンバーを選びたくないと悩む。 負けて泣きじゃくる子や、冷静に分析する子など個性豊かな子供が多い。昨年のチームがセミファイナルまで勝ち残っていて、プレッシャーを感じている。決勝戦に向けて、地区ごとの予選が近づく。 それぞれのチームでは、緊張したり興奮する子もいれば、ダンスを嫌がり辞める子も出てくる。 子供たちは日々の練習と先生との対話の中で、勝ち負けだけでなく、未来の紳士と淑女としての自分を発見していく。
- CASTING
- ●ウィルソン 見た人たちが息を呑むほどのダンススタイルを備えている。 指導員にも見込まれるほどの才能を持つ。 ●ジャトナ 母親に将来は医者になってほしいと思われているが、彼女はいつかテレビに出たいと考えている。 ●エルサメリー 一見、物静かな女の子に見えるが、実は彼女のダンスは、情熱であふれている。 ●ケルビン ダンスのレッスンを始める前は、不良寸前の手に負えない子供だった。 ●エマ 典型的なニューヨークっ子。聡明な女の子で、いつも的確な発言をする。 ●タラ 女優、歌手、ダンサーという3つの肩書きで、インディペンデント映画に出演している。 ● サイラス 将来が楽しみな、聡明な男の子。 ●ゼブ パートナーに対してしっかりとリードを取ることができる男の子。 ●マイケル 背は低いけれど、かわいらしく、キュートで自信に満ちていて、みんなから愛されている存在。 ●ジャイウェン アジア人の女の子。異性、恋愛観などを語り合っている。 ●プリシラ クラス一の現実派であり、慎重派。 ●タハ 宗教の戒律で踊ることが禁じられているため、踊る代わりにDJとして活躍する。
- 配給会社
- コムストック・グループ