リバティーン
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17世紀の英国。王に追放されたジョン・ウィルモットは、3か月後に恩赦を受けてロンドンに戻ってくる。悪友たちには、自分がきわどい性描写にあふれた政府批判の詩を詠んだために追放されたと武勇伝を聞かせる。
- 公開日
- 2006年4月8日(土)
- 監督
- ローレンス・ダンモア
- 脚本
- ステファン・ジェフリーズ
- 撮影
- アレクサンダー・メルマン
- 音楽
- マイケル・ナイマン
- 製作年
- 2004
- 製作国
- 英=オーストラリア
- 原題
- THE LIBERTINE
- 上映時間
- 114
- INTRODUCTION
- 17世紀のある時期を、疾風のごとく駆け抜けた、破天荒の放蕩詩人ジョン・ウィルモットこと第二代ロチェスター伯爵の、短くも壮絶な生涯を綴った物語。アカデミー主演男優賞に2年連続でノミネートされた、若き大物ジョニー・デップが、「後にも先にも一度しかめぐり合わない作品」と言い切るのが本作である。デップがそこまで惚れ込んだロチェスター伯爵とは、いかなる人物なのか。彼の人生を彩った3人の女たちとは、彼が生涯最も愛した女性とは、そして若くして散った彼の運命とは。ジョン・ウィルモットが見出す新人女優役には、『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』でオスカーにノミネートされたサマンサ・モートン。国王チャールズ二世を演じるのは、個性派俳優ジョン・マルコヴィッチ。ウィルモットの妻役に、『007/ダイ・アナザー・デイ』のロザムンド・パイク。『プライドと偏見』では美しい長女役を演じてさらに注目が集まっている。娼婦ジェーンを演じたのは、『スパニッシュ・アパートメント』のケリー・ライリー。監督はミュージックビデオやCMなどで活躍してきた新鋭監督ローレンス・ダンモア。本作が長編映画デビューとなる。
- STORY
- 1660年代。科学技術や芸術が急速に発達し、性の自由に対する考え方も大きく発展していった王政復古のイギリス。追放されて三ヶ月。ジョン・ウィルモットは恩赦を受け、ロンドンへ戻ることになる。演劇談義に花を咲かせる悪友たちがたむろするバーに立ち寄ったジョンは、自分が追放された武勇伝を語って聞かせる。国王チャールズ二世の親族の前で詩を頼まれた際、きわどい性描写に溢れた政府批判の詩を詠んだというのだ。彼の話に、悪友らは拍手喝采。いつものように一同は、芝居小屋へ繰り出す。そこにはジョンの馴染みの娼婦ジェーンもいた。これがジョンの、以前と変わらぬロンドン生活なのだ。劇場に国王もやって来る。王はジョンに、むやみに反抗的な態度を取らぬよう忠告する。何食わぬ顔のジョン。舞台が始まると、消え入りそうな声で台詞を吐く女優に、客席は大ブーイング。しかしジョンは、彼女の隠れた才能に気づき、楽屋を訪ねる。そして劇場主に彼女の解雇を撤回させ、自分が演技指導をしたいと申し出る。その女優エリザベス・バリーは申し出を拒絶する。しかしジョンの熱意に押され、引き受けることになる。翌日から、一対一の舞台稽古が始まった。来る日も来る日も、執拗なほど熱心に稽古をつけるジョン。2人はいつしか惹かれあうようになっていた。やがて舞台初日。情感のこもったエリザベス・バリーの演技に、会場は騒然となり、拍手喝采を浴びせかけるのだった。楽屋で待っている彼女。しかし、ジョンは、自分の心を静めるかのように、ロンドンを離れ、雨の中を田舎の屋敷まで戻っていった。ジョンに手を焼きながらも、彼の才能を高く評価している国王が、フランス大使を招く歓迎式典で、ジョンの戯曲を上演したいと申し出る。果たしてどんな演劇が出来上がるのか。ジョンの人生は、この劇をきっかけに大きく変わっていくのだった。
- CASTING
- ●ジョニー・デップ(ジョン・ウィルモット) 1963年6月9日生まれ。ケンタッキー州出身。84年に『エルム街の悪夢』で映画デビュー。90年『クライ・ベイビー』で初主演。『シザーハンズ』でゴールデングローブ最優秀主演男優賞候補。『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(03)ではアカデミー主演男優賞候補。主な出演作は、『ギルバート・グレイプ』(93)、『エド・ウッド』(94)、『ラスベガスをやっつけろ』(98)、『ブロウ』(01)、『ネバーランド』(04)、『チャーリーとチョコレート工場』(05)など。 ●サマンサ・モートン(エリザベス・バリー) 1977年5月13日生まれ。イギリス出身。97年『アンダー・ザ・スキン』で本格的映画初主演、ボストン映画批評家協会賞の主演女優賞を受賞。99年『ギター弾きの恋』でアカデミー助演女優賞候補。ロンドン批評家協会賞英国助演女優賞。ゴールデン・グローブ助演女優賞候補。02年『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』で2度目のアカデミー助演女優賞。主な出演作は、『マイノリティ・リポート』『モーヴァン』(02)、『CODE46』(03)など。 ●ジョン・マルコヴィッチ(チャールズ二世) 1953年12月9日生まれ。イリノイ州出身。84年『プレイス・イン・ザ・ハート』で映画初出演でアカデミー助演男優賞候補。93年『ザ・シークレット・サービス』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ助演男優賞候補。主な出演作は、『太陽の帝国』(87)、『シェルタリング・スカイ』(90)、『メフィストの誘い』(95)、『コン・エアー』(97)、『仮面の男』(98)など。 ●ロザムンド・パイク(エリザベス・マレット) 1979年1月27日生まれ。イギリス出身。大学在学中にテレビに初出演。02年『ダイ・アナザー・デイ』で注目される。本作で英国インディペンデント映画賞(BIFA)助演女優賞を受賞。
- 映倫
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