アサルト13 要塞警察

閉鎖された工場群の片隅にあるデトロイト警察13分署。閉鎖されることになったその署内には残務整理のために残されたわずかの警官しかいなかった。降りしきる雪をさけるため、この分署へ囚人護送車が避難してきた。直後、ここは正体の分からない集団の襲撃を受ける。電話線は切断され、携帯は妨害電波で不通。外部からまったく遮断されたこの場所で彼らは生き残ることができるのか。この作品は1970年に「エスケープ・フロム・LA」などで独特のアクション作品で人気のある監督の一人、ジョン・カーペンターの監督デビュー作のリメークでもある。閉ざされた空間で命をかけた銃撃戦が展開されていく、そのスピーディでスリリングな展開は、特にヨーロッパで高い評価を得たオリジナルを凌ぐほどの高い完成度と、息づまる緊迫感に満ちている。異様な存在感を示すローレンス・フィッシュバーンと、一見頼りなげでありながら、芯の強い男を演じるイーサン・ホーク、両者の火花が散るような掛け合いの鋭さも見応え充分。質の高いアクション作品である。
公開日
2006年2月18日(土)
監督
ジャン=フランソワ・リシェ
脚本
ジョン・カーペンター ジェームズ・デモナコ
撮影
ロバート・ガンツ
音楽
グレアム・レヴェル
出演
イーサン・ホーク ローレンス・フィッシュバーン ジョン・レグイザモ マリア・ベロ ガブリエル・バーン ドレア・ド・マッテオ ブライアン・デネヒー
製作年
2005
製作国
米=仏
原題
ASSAULT ON PRECINCT 13
上映時間
110
INTRODUCTION
アクション&ホラー映画の巨匠・ジョン・カーペンターのデビュー作『要塞警察』。それは、クエンティン・タランティーノなど現在のアクション映画の人気作家らに多大な影響を与えた伝説的な作品である。この名作が『交渉人』のジェームズ・デモナコによって、30年の時を経て更なる迫力と緊迫感溢れた大作として現代に甦った。出演は、ローニック巡査部長に、『トレーニング デイ』で新境地を開拓し、アカデミー賞にノミネートされたイーサン・ホーク。凶悪犯ビショップには、『マトリックス』3部作で強烈な存在感をアピールしたローレンス・フィッシュバーンが好演している。また、「ムーラン・ルージュ」のジョン・レグイザモ、「シークレット・ウインドウ」のマリア・ベロ、「ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア」のドレア・ド・マッテオ、そしてベテランのブライアン・デネヒーが好演している。悪徳警官を率いるマーカス・デュバル役には、「ユージュアル・サスペクツ」のカブリエル・バーンが演じる。エンドロールには、人気ラッパー・KRSワンが主題歌「GENERIQUE ASSAULT」を歌っている。プロデューサーは、「トレーニング デイ」のジェフリー・シルバーが務めている。
STORY
ジェイク・ローニックは、麻薬の取引の囮捜査であることがばれてしまい、潜入捜査の同僚警官が銃弾を浴びて倒れた。逃げる犯罪者を追う女性警官も撃たれて絶命してしまった。それから8ヶ月後。デトロイトの工業地帯にある、“13分署”では後数時間で新年を迎えようとしていた。大雪の中、大晦日の“13分署”には、警官2人を含む数人しかいなかった。閉鎖と共に引退を決意していたベテラン警官ジャスパー、ローニック巡査部長、警察秘書のアイリスである。それに8ヶ月前の事件以来、内勤になったローニックのカウンセリングをする、警察の心理カウンセラー、アレックスだ。事件のトラウマを背負うローニックは、鎮静剤と酒の力を借りている。新年を迎えた。ひどい吹雪のせいで、犯罪者たちを乗せた護送バスが刑務所に向かう途中、“13分署”に緊急避難することになった。一時的に犯罪者を監禁するのだ。ところが、2人の覆面男が裏口から侵入し、警官が射殺された。署内に激しい銃撃音が響き渡り、楽しい雰囲気は一変した。電話は不通、携帯電話も妨害電波のためか通じない。外を見ると、武装した人影が動き回り、“13分署”を徐々に包囲していく
CASTING
●イーサン・ホーク 1970年生まれ。テキサス州出身。01年の「トレーニング デイ」でアカデミー賞助演男優賞候補。主な出演作は、「いまを生きる」(89)、「生きてこそ」(93)、「ガタカ」(97)、「ヒマラヤ杉に降る雪」(98)、「大いなる遺産」(98)、「ロード・オブ・ウォー」(05)など。 ●ローレンス・フィッシュバーン 1961年生まれ。ジョージア州出身。93年「ティナ」でアカデミー賞主演男優賞候補。主な出演作は、「コットンクラブ」(84)、「カラーパープル」(85)、「理由」(95)、「ミスティック・リバー」(03)、「マトリックス」3部作など。 ●ジョン・レグイザモ 1964年生まれ。コロンビア出身。95年「3人のエンジェル」でゴールデングローブ賞助演男優賞候補。主な出演作は、「カジュアリティーズ」(89)、ダイ・ハード2」(90)、「カリートの道」(93)、「スポーン」(97)など。 ●マリア・ベロ 1967年生まれ。ペンシルバニア州出身。02年「THE COOLER」でゴルーデングローブ賞候補。主な出演作は、「ペイバック」(99)、「コヨーテ・アグリー」(00)、「シークレット・ウインドウ」(04)など。 ●ガブリエル・バーン 1950年生まれ。アイルランド出身。81年「エクスカリバー」で映画デビュー。主な出演作は、「ザ・キープ」(83)、「エネミー・オブ・アメリカ」(98)、仮面の男」(98)、「エンド・オブ・デイズ」(99)、「スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする」(02)など。
配給会社
角川ヘラルド映画

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