酔画仙
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開明派の学者であるキムはスンオプの絵の才能に驚き、彼を通訳官の家へ預けた。そこで働きながら彼は絵の修行を積み、非凡なる実力を発揮し始めた。特に酒に酔って描く絵は、神業のようで画家として名をなすようになったのだ。周囲の人は、彼の絵を名誉のために利用するだけだったので、彼の心は満たされなかった。そんな彼を支えたのが、没落貴族の娘で妓生(キーセン)となったメヒャンだった。時代の流れに翻弄され、二人は何度もの別れと再会をくり返す。ついに彼は宮廷画家にまでのぼりつめたが、生来の性癖を改めることなく束縛を嫌い、酒に酩酊し、女を愛し、逃亡と放浪を繰り返していた。そんな彼にキムは「本物の芸術家になれ」と厳しく諭すのだった。
2002年のカンヌ国際映画祭でイム・グォンテクが監督賞を受賞。
- 公開日
- 2004年12月18日(土)
- 監督
- イム・グォンテク
- 撮影
- チョン・イルソン
- 音楽
- キム・ヨンドン
- 製作年
- 2002
- 製作国
- 韓国
- 原題
- CHIHWASEON
- 上映時間
- 119
- INTRODUCTION
- “酔画仙”と称された伝説の画家 チャン・スンオプの数奇な運命、宮廷画家にのぼりつめた天才画家の生涯を描いた珠玉の作品である。19世紀・朝鮮時代末期に、筆一本で宮廷画家にまでのぼりつめた実在の人物、スンオプ。彼は、金(キム・)弘道(ホンド)、申(シン・)潤(ユン)福(ボク)と共に“朝鮮時代三大画家”と称される巨匠である。偉大な画家として名を残していながら、残された絵も、彼に関する記録も極めて少ない。“酒と女なしでは絵が描けなかった放蕩者”などの記録が残っているのみで、“最後は仙人になった”とも言われ、その生涯はいまだに伝説と謎に包まれている。その生涯を巨匠イム・グォンテクが描いた。、朝鮮時代末期の激動の時代を再現した重厚な作風、本作で韓国映画として初めてカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した。主演は『シュリ』『オール・ドボーイ』で幅広い演技力を見せる名優チェ・ミンシク。スンオプの師であるキムには、『眠る男』『シルミド/SILMIDO』のアン・ソンギ、初恋の相手にはこれが映画デビューとなるソン・イェジン、ドラマで活躍するユ・ホジョンなど豪華なキャストが顔を揃えている。
- STORY
- 開明派の学者であるキムはスンオプの絵の才能に驚き、彼を通訳官の家へ預けた。そこで働きながら彼は絵の修行を積み、非凡なる実力を発揮し始めた。特に酒に酔って描く絵は、神業のようで画家として名をなすようになったのだ。周囲の人は、彼の絵を名誉のために利用するだけだったので、彼の心は満たされなかった。そんな彼を支えたのが、没落貴族の娘で妓生(キーセン)となったメヒャンだった。時代の流れに翻弄され、二人は何度もの別れと再会をくり返す。ついに彼は宮廷画家にまでのぼりつめたが、生来の性癖を改めることなく束縛を嫌い、酒に酩酊し、女を愛し、逃亡と放浪を繰り返していた。そんな彼にキムは「本物の芸術家になれ」と厳しく諭すのだった
- CASTING
- ●チェ・ミンシク(チャン・スンオプ) 1963年生まれ。劇団員を経て89年『九老アリラン』で映画デビュー。99年、日本でも大ヒットを記録した『シュリ』で大鐘賞主演男優賞を受賞。主な出演作は、『ハッピーエンド』(99年)、『パイラン』(01年)、『オールド・ボーイ』(03年)、『ブラザーフッド』(04年)、『花咲く春が来れば(原題)』(04年)など。 ●アン・ソンギ(キム・ビョンムン) 1952年生まれ。韓国を代表する国民的スターとして知られる。主な出演作は『太白山脈』(94年)、『祝祭』(96年)、『眠る男』(96年)、『美術館の隣の動物園』(98年)、『MUSA-武士-』(01年)、『黒水仙』(01年)、『シルミド/SILMIDO』(03年)、『阿羅漢ム掌風大作戦』(04年)など。 ●ソン・イェジン(ソウン) 1982年生まれ。01年ソウル芸術専門大学映画学科在学時に、ドラマ「おいしいプロポーズ」でデビュー。02年『ラブストーリー』で大鐘賞新人賞を受賞。主な出演作は、『ソニ・ジニ』(01年)、『永遠の片思い』(02年)、「大望」(02年)、「夏の香り」(03年)、『初恋死守決起大会』(03年)、『私の頭の中の消しゴム』(04年)など。
- 映倫
- 30