ムーラン・ルージュ

(C)2001 TWENTIETH CENTURY FOX
1900年代初頭、パリの夜に咲く歓楽と野望が渦巻くナイトクラブがあった。紅い風車が目印の、この贅沢とデカダンに満ちた場所は、ムーラン・ルージュと呼ばれていた。夜毎繰り広げられるショーの舞台で最高の人気を誇るダンサーで娼婦のサティーンは、その恵まれた美貌ですべての男たちの熱い視線を集めていた。 華か過ぎるために、ともすれば人間としての真実までも見失いがちな歓楽のラビリンス。 最高の幸せ、真実の愛を彼女は見つけることができるのだろうか。 美しくて、そして哀しい愛の物語が、数々のメロディーとともに綴られていく。そう、この作品は、あくまでも美しいミュージカルとして展開される。あの、「ロミオ&ジュリエット」で見せたバズ・ラーマンの先鋭的で、しかしどこか懐かしい復古調の演出技術が、まさに秀逸。さらに、ニコール・キッドマンは完璧なまでに美しい。 人も舞台も、そして演出も、この映画はそのすべてが美しい。

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