ひとり旅
悪党どもが密輸取引きをするたびに、その現場に現われては現ナマを奪う悪党の上を行く一人の男があった。人呼んで“悪党税のジョー”である。ここはある港町の倉庫街。太陽興業社長高堂、新興社長の鬼島が取引きを始めた時、ジョーが現われた。だが、悪党どもは網を張って待っていた。ジョーとサブは弾丸の雨をくって車もろ共海に沈められた。それから鬼島と高堂の縄張り争いがつづいた。鬼島は利根銃砲店の一人娘典子に惚れている。典子は週刊誌のキャメラマンとして活躍していて自分の店も持っていた。高堂はこれを知って典子の店に厭がらせをしていた。