女ざむらい只今参上

(C)1958 松竹
江戸の勤皇商人小田屋の一人娘お春は、小町娘と噂されるほどの美人だが、大のやっとう好き。茶のの稽古といってはせっせと町道場に通っている。ある夜、勤皇に名をかたった偽天誅組が押し入った時など、たった一人であらくれ男どもを追っぱらってしまった。これにはさすがの小田屋佐平次もびっくり、もしものことがあってはと、知り合いの桂小五郎に頼んで京の禁裏へ奉公させることにした。そんな親の心配もよそに、お春は桂から京の公卿、中山卿にあてた密書をふところに、男装の若武者姿になりすまし、その名も春之輔と変えてさっそうと京へ向った。

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