アカデミー賞監督イーサン・コーエンの最新作『ドライブアウェイ・ドールズ』より、イーサン・コーエンとトリシア・クック夫妻が1分で映画の魅力を解説する特別映像が到着した。
本作は、アカデミー賞作品賞&監督賞を受賞した『ノーカントリー』のイーサン・コーエン監督最新作。長年、兄ジョエルと一緒に“コーエン兄弟”として数々の作品を手がけてきたイーサン・コーエンは、劇映画としては初となる単独監督を務める。そして今回は、妻のトリシア・クックと共同で脚本・製作を手がけた。キャストには、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で注目を浴び、『哀れなるものたち』に出演するマーガレット・クアリーや、MCU新作『Thunderbolts(原題)』への出演が報道され注目を集めるジェラルディン・ヴィスワナサンのほか、ドラマシリーズ「マンダロリアン」「THE LAST OF US」に出演し今ハリウッドで最もホットな俳優ペドロ・パスカル、今年度アカデミー賞作品賞含む7部門を受賞した『オッペンハイマー』にも出演のマット・デイモン、さらに映画出演が久しいマイリー・サイラスが特別出演を果たす。イーサン・コーエン監督の遊び心たっぷりで、ラフ&スリリングな破天荒ガールズムービーが爆誕!!
本作は、ガールフレンドと破局したことを嘆く自由奔放なジェイミー(マーガレット・クアリー)と、堅物で自分の殻を破れずにいる友人のマリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)が、日々の生活に行き詰まりを感じ気分転換に行き当たりばったりのドライブ旅行に出かけることになるというストーリー。これまで、兄のジョエルと組んで数々の独特な作品を生み出し、高い評価と人気を獲得してきたイーサン。トリシアとタッグを組んだ作品には、ドキュメンタリー『JERRY LEE LEWIS: TROUBLE IN MIND(原題)』がある。お互いにアイディアを言い合いながら製作したという『ドライブアウェイ・ドールズ』は、クリエイターとして、人生のパートナーとして長年築いた関係の賜物だ。
「この映画がポップでハチャメチャな映画になることはわかっていた。それがこの映画の本質なんだ」と語るイーサン。2人の執筆過程は、アウトラインや世界観づくりにこだわらない自由なスタイルで、それはイーサンが今までずっと採用してきたやり方だと言う。トリシアは、「書いていて楽しいと思えるアイディアを考えたの。この映画を観た人が“こんな映画観たことない”と思ってくれることを願っている」と言い、楽しまないと何事も上手くいかないというポジティブ精神が、観る者をワクワクさせる作品づくりに繋がるとのことだ。
■『ドライブアウェイ・ドールズ』コーエン夫妻1分解説動画
トリシアとの関係についてイーサンは、「自分と兄(ジョエル・コーエン)のようだ」と言う。2人の繊細な感覚が融合し、コーエン兄弟のこれまでの作品を彷彿させつつ新鮮な側面を感じさせる、オフビートで楽しい作品となった。さらに、「楽しい映画に出会うと何でも手に入れたような感じがする。その気持ちが映画を持続させるんだ。前進し続けることはいいことだよ」と、映画製作の秘訣を明かす場面も。イーサンとトリシアだからこそ醸し出せる絶妙なバイブスを、是非劇場で感じて欲しい。
6月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国公開